SHIMON DOLL 四谷シモン展 [日々のこと]
西宮市大谷記念美術館ロビー
※ ここだけ撮影可
丸でも点でも、横に二つ並べるとそこに顔ができる。
顔はいたるところにあり、ふと気がつくとこちらを見ている。
だけどそれはたまたまそこに居た他人と同じにすぎないから
気にならない。
気になるのは、人が人の形を真似て作ったお人形の視線。
古来、人形(=ひとがた)とは何かしら深い思い入れを持ち
それが今日の“お人形”につながっているのなら
人形は魂を持っていそうだ。
つまり、見えないのに存在しているもののようであり
恐ろしく感じる。
そんな“お人形さん”にビビる私が四谷シモン人形展を見に行ってきた。
四谷シモンさんは昔々にテレビのトーク番組
「徹子の部屋」に自作の人形と一緒にゲストで出られていた。
少女の人形は裸で靴だけを履いていた。
“徹子の部屋”が始まって間もない頃だったと記憶しているから
何十年も前の事。
その後、四谷シモンさん作の人形を書店のブックカバーで見るようになった。
変わらず心惹かれるものがある。
やっと展覧会で実物の人形を見ることができた。
いつもの私なら 「花に会う」 「虫に出会った」 と言うが、
人形を見てきたのだ。
人形たちは愛玩用の人形でもなく、マネキン人形でもなく、
ギリシャ神話の彫像のように気高かった。
いや、気高いのに無邪気さもあり、美しさを誇示していた。
美しい人形を作る。
それが四谷シモンさんの創造の芯かもしれない。
2014-10-27 23:50
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コメント(2)
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四谷シモンさんを検索・・・怖い(-_-;)
実際に見ると印象が違うのでしょうが、私は人形が昔から苦手なので(^^;;
人形には絶対魂が宿っていると思うんですよね、私は。
祖母の部屋にあった日本人形。
まだ小さかった姪っ子が異常なまでに欲しがり、祖母も仕方なく譲ったのですが、
その翌年に阪神大震災で自宅倒壊。
「先に自分だけ逃げやがった!」と思った記憶があります(^^;;
by アマ (2014-10-28 17:40)
アマさん♪
怖いですか。
強いて魂が宿っているとするなら、私は魂が宿っているのは人形じゃなくて、
素材の土とか木にだと思います。
四谷シモンさんのお人形は、お人形の姿をした芸術作品でした。
素晴らしかった。魂が宿るとか云う次元じゃありません。
作者が思うままに作品を作れる。羨ましい限りです。
by 招き猫 (2014-10-30 22:47)