十両あれば十分でございます [実]
新年 あけましておめでとうございます
お正月の縁起物の赤い実物といえば
センリョウ・マンリョウ・百両のカラタチバナ、
十両と呼ばれるヤブコウジ。
みんな山に自生しているのですが
山歩きをする人にはヤブコウジが
一番馴染みがあるのではないでしょうか。
私も近くの里山で撮ってきました。
ヤブコウジ
※ サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木
日本の広い地域に分布し丘陵地林内に自生する
わたくし共にはたっぷり実をつける万両などは縁がなくて
枯れ草に埋もれるようにポツポツと実をつける
十両ほどもあれば十分ですので
今年も慎ましく清貧生活を楽しみたいと思っております。
さて、「千両万両有り通し」の有り通しですが
有り通し=アリドオシ(蟻通)=一両 という植物もあるのです
が、私はまだ出会ったことがありません。
仲間のツルアリドオシは初夏に見つけたので
場所を覚えておき、秋に「そろそろ実になったかな?」
と撮ってきたのがあります。
ツルアリドオシ(アカネ科)の実 10月6日撮影
アリドオシのようなトゲがなく、地面を這って伸びます。
実に二つおヘソのようなものがありますが、
これは合着した二つの花のガクの痕です。
ツルアリドオシの花 6月13日撮影
花は必ず二つひと組でつき、
花の下の方にある子房が合着しています。
花も実も個性的です。
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ジョウノヒゲのルリ色の実
アオツヅラフジの青い実
ヘクソカズラの金色の実
コマユミのオレンジ色の実
ノブドウの実は紫のグラデーションから青一色になっています
サヤに付いたままのトキリマメのお目々のような実は ひょうきんです。
花が少ない冬。
里山の木の実草の実たちが美しく輝いています。
でもこれは人間たちを呼ぶためではなく、
鳥さんたちに見つけてもらうため。
さあ、次は鳥撮りの季節ですね。<